エキスパンドメタル・メタルラス・特殊金網で社会と産業に貢献する

大信鋼業株式会社

JISマーク表示認証 猪名川工場
JIS G 3351 認証番号 QA0508001
JIS A 5505 認証番号 GB0508086

お電話はこちらTEL:072-734-0881 FAX:072-734-0474

メタルラス

特長

メタルラスは金属板を特殊な機械によって、千鳥状に切れ目を入れると同時に押し拡げ、菱形の網目状に加工した製品です。
一般に亜鉛めっき鋼板を原板としますが、冷延鋼板やステンレス鋼板等高耐蝕性鋼板を原板として製造することも可能です。

  • メタルラスは 1 枚の板から作られるので網目がもつれたりほどけたりしません。
  • メッシュの立体的な形状により、モルタル中においてアンカー効果が大きく、モルタルの初期乾燥収縮ひびわれの抑制に役立ちます。
  • 防火性能発揮のためのモルタルを壁面に固定する最重要部材です。

各部の名称と用語

名称

図(各部の名称と用語)

S
メッシュの短目方向中心間距離
R
メッシュの長目方向中心間距離
T
板厚
W
刻み幅(送り幅)
長さ
メッシュの長目方向外形寸法
メッシュの短目方向外形寸法
P
波形の山またはリブのピッチ寸法
H
波形の山またはリブの高さ寸法

図(寸法重量)

メタルラスの寸法重量は、長く尺貫単位で表わされ、現在においても呼び方として通用している。

<標準寸法>
2′×6′=610×1829、3枚で1坪
3′×6′=914×1829、2枚で1坪

<呼び方と品番>
単位重量 500g/㎡のメタルラスは坪当り約 1700g となる。
尺貫単位では 1700÷3.75=450(匁)で呼び方は「#450」となる。
JIS においては単位重量(g/㎡)による呼び方が規定されており「F500」となる。

種類と形状

図(種類と形状)

平ラス

ラス下地用に製造されたメタルラス

図(平ラス)

平ラス製品規格表

種類 呼び方
(通用)
呼び方
(旧JIS)
呼び方
(JIS)
標準製品寸法(mm) 単位面積
当りの質量
(g/㎡)
1坪当りの
質量(kg)
梱包単位
(坪)
外形寸法 メッシュ寸法
Ⅰ形
(関東目)
Ⅱ形
(関西目)
長さ R S R S
平ラス #240B 610 1829 25 14 31.75 16/19 240 0.79 25
#240A 610 1829 25 14 31.75 16/19 270 0.90 25
#270B 610 1829 25 14 31.75 16/19 290 0.96 25
#270A 610 1829 25 14 31.75 16/19 300 1.00 25
#300A 0 号 610 1829 25 14 31.75 16/19 350 1.13 25
#390B 610 1829 25 14 31.75 16/19 410 1.35 25
#390A 1 号 F450 610 1829 25 14 31.75 16/19 450 1.49 25
#450B 610 1829 25 14 31.75 16/19 480 1.57 20
#450A 2 号 F500 610 1829 25 14 31.75 16/19 500 1.70 20
#600A 3 号 F700 610 1829 25 14 31.75 16/19 700 2.25 10
#900A 4 号 F1050 610 1829 25 14 31.75 16/19 1050 3.38 10

ワイドラス

メッシュを広げて単位重量当りの力学性能を向上させたメタルラス

図(ワイドラス)

ワイドラス製品規格表

種類 呼び方 標準製品寸法(mm) 単位面積
当りの質量
(g/㎡)
1坪当りの
質量(kg)
梱包単位
(坪)
外形寸法 メッシュ寸法 ピッチ
P
高さ
H
長さ R S
ワイドラス #20(平) 930 1829 50.8 34 210 0.70 25
#20(波) 930 1829 50.8 34 32.5 5 210 0.70 25
#19(平) 930 1829 50.8 34 300 1.00 25
#19(波) 930 1829 50.8 34 32.5 5 300 1.00 25
#18(平) 930 1829 50.8 34 480 1.60 20
#18(波) 930 1829 50.8 34 32.5 5 480 1.60 20

波形ラス

平ラスを一定方向に波形加工されたメタルラス

図(波形ラス)

波形ラス製品規格表

種類 呼び方
(旧JIS)
呼び方
(JIS)
標準製品寸法(mm) 単位面積
当りの質量
(g/㎡)
1坪当りの
質量(kg)
梱包単位
(坪)
外形寸法 メッシュ寸法 ピッチ
P
高さ
H
長さ Ⅰ形(関東目) Ⅱ形(関西目)
R S R S
波形ラス W700-06 930 1829 25.4 14 31.75 16 31 6 700 2.25 10/5
W700-08 930 1829 25.4 14 31.75 16 31 8 700 2.25 10/5
1号 W700-10 930 1829 25.4 14 31.75 16 31 10 700 2.25 10/5
W1050-06 930 1829 25.4 14 31.75 16 31 6 1050 3.38 10/5
W1050-08 930 1829 25.4 14 31.75 16 31 8 1050 3.38 10/5
2号 W1050-10 930 1829 25.4 14 31.75 16 31 10 1050 3.38 10/5

リブラス

リブが付いたメタルラスで、平ラス製造時に素板部分を一定間隔で残し、残した素板部に同一面方向に山形加工されたメタルラス

図(リブラス)

リブラス製品規格表

種類 呼び方
(通用)
呼び方
(旧JIS)
呼び方
(JIS)
標準製品寸法(mm) 単位面積
当りの質量
(g/㎡)
1坪当りの
質量(kg)
梱包単位
(坪)
外形寸法 メッシュ寸法 ピッチ
P
高さ
H
長さ R S
リブラスA #31 610 1829 31.75 10 120 9 700~800 2.4~2.8 5
#30 610 1829 31.75 10 120 9 900 3.00 5
#28 1 号 RA1400-09 610 1829 31.75 10 120 9 1400 4.62 5
#26 2 号 RA1800-09 610 1829 31.75 10 120 9 1800 5.94 5
#24 3 号 RA2100-09 610 1829 31.75 10 120 9 2100 6.93 5

規格(メタルラス JIS A 5505(抜粋))

平ラス及び波形ラスの寸法、質量及び許容差

単位:mm
種類 呼び方 (参考)
旧呼び方
単位面積
当りの質量
(g/㎡)
メッシュ寸法 外形寸法 ピッチ 高さ
H
Ⅰ形 Ⅱ形 長さ P1 P2
R S R S
平ラス F450 1号 450±14 26±3 13±3 32±3 16±3 600±50~1000±50a) 1800±50~2000±50a)
F500 2号 500±15
F700 3号 700±21
F1050 4号 1050±32
波形ラス W700-06 700±21 26±3 13±3 32±3 16±3 610±50 930±50 1839±50 33±10

6

+2-1
W700-08 700±21

8

+2-1
W700-10 1号 700±21

10

+2-1
W1050-06 1050±32

6

+2-1
W1050-08 1050±32

8

+2-1
W1050-10 2号 1050±32

10

+2-1

a)ラスの幅及び長さは、受渡当事者間の協定による。

ALCパネル用ラスの寸法、質量及び許容差

単位:mm
種類 呼び方 (参考)
旧呼び方
単位面積当りの
質量(g/㎡)
メッシュ寸法 外形寸法
(幅、長さ)a)
Ⅰ形 Ⅱ形
R S R S
ALCパネル用ラス ALC650

650

+350
26±3 13±3 32±3 16±3
ALC700 3 号

700

+400
ALC760

760

+450
ALC800

800

+450
ALC860

860

+500
ALC940

940

+550
ALC1050 4 号

1050

+600

a)ラスの幅及び長さは、受渡当事者間の協定による。

リブラスの寸法、質量及び許容差

単位:mm
種類 呼び方 (参考)
旧呼び方
単位面積当りの
質量(g/㎡)
高さ
H
外形寸法 ピッチ
P
参考
原板の厚さ メッシュ寸法
長さ R S
リブラスA RA1400-09 1号 1400±14
9
+2-1
610±50 910±50 1829±50 120±10 0.4 26~32 10~16
RA1800-09 2号 1800±14
9
+2-1
120±10 0.5
RA2100-09 3号 2100±14
9
+2-1
120±10 0.6

外観

メタルラスは、メッシュに目切れがなく、かつ、赤さびがあってはならない。

性能

ラス下地用平ラス、波形ラス、リブラス A は、引張試験を実施したとき、メッシュ部の引張荷重に示す値に適合しなければならない。

メタルラスのメッシュ部の引張荷重

単位:N
種類 呼び方 メッシュ部の引張荷重 耐蝕性試験後の引張荷重
平ラスa) F450 140以上 110以上
F500 150以上 120以上
F700 170以上 130以上
F1050 240以上 190以上
波形ラスb) W700 170以上 130以上
W1050 240以上 190以上
リブラスA RA1400 140以上 110以上
RA1800 150以上 120以上
RA2100 170以上 130以上

a)平ラスのうちF450は補強用とする。
なお、補強用とは、外壁の出隅・入隅部、開口部周りのモルタルのひび割れ抑制などに使用するものである。
b) 波形ラスのメッシュ部の引張強さ及び中性塩水噴霧試験後の引張強さは、二次加工前の平ラスの状態での試験数値を適用する。

材料

メタルラスに用いる材料は、下記又はこれと同等以上の品質をもつものでなければならない。

種類 適用規格
ラス下地用平ラス
こぶラス
波形ラス
リブラスA
JIS G 3302 に規定する種類の記号 SGCC とし、めっきの付着量は、めっきの付着量表示記号 Z12 以上とする。ただし、リブラスCについてはZ08 以上とする。
JIS G 4305 に規定する種類の記号 SUS304 又はそれと同等の機械的性質、耐蝕性能をもつものとする。
ALCパネル用平ラス JIS G 3141 に規定する種類の記号 SPCC 又はそれと同等若くは同等以上の機械的性質をもつものとする。

製品の呼び方

例1 平ラス

F 700 (3号) Z 12
メッシュ寸法記号 Ⅰ形の略称(Ⅰ形、R:26mm±3mm × S:13mm±3mm)
種類の記号 平ラスの称号
単位面積当りの質量 700g/㎡を表す。
旧呼び方
材料記号及び表面処理記号 溶融亜鉛めっき鋼板の略称
JIS G 3302 のめっき付着量

例2 波形ラス

W 1050 (2号) Z 12 08
メッシュ寸法記号 Ⅱ形の略称(Ⅱ形、R:32 mm±3 mm × S:16 mm±3 mm)
種類の記号 波形ラスの称号
単位面積当りの質量 1050g/㎡を表す。
旧呼び方
材料記号及び表面処理記号 溶融亜鉛めっき鋼板の略称
JIS G 3302 のめっき付着量
波形の高さ 8mm を表す

各種仕様書・指針・設計施工基準等

参考までに、直張りラスモルタル下地の各仕様書・基準・指針等の抜粋を記します。
下記の詳細とそれ以外の工法につきましては、元資料を参照ください。

建築工事標準仕様書・同解説JASS15 左官工事2007、日本建築学会(抜粋)

防水紙
  • JIS A 6005 アスファルトフェルト430 または、改質アスファルトルーフィング以上または同等の性能を有するもの
  • 下方から張付け、継ぎ目は 90mm 以上重ね合わせ、たるみ・しわが生じないように留める
  • 開口部回りおよび軒天回りは、防水処理を十分に行う
ラス下地板張り
  • ラス下地板 12mm×75mm を標準とする
  • ラス下地板は、ステープル 100mm 以内の留め付けに対して有効な間隔で取り付ける
ラス下地
  • ラスは 700g/㎡以上の異形ラス
  • ステープル 0.6×1.15×19mm(1019J)以上
ラス施工
  • ラスは千鳥張りを原則として 100mm 以内にステープルで留め付け、ラスの重ねは 50mm 以上とし、開口部隅角部には継ぎ目を設けない
  • 入隅や出隅部などの継ぎ目は突付けとし、補強用平ラスなどを中央部から90 度に曲げて、下張りしたラスの上から張り重ねる
  • また、開口部にも補強用平ラスを各コーナーに近づけて斜めに二重張りとする

木造住宅工事仕様書、独立行政法人住宅金融支援機構(抜粋)

防水紙
  • JIS A 6005 アスファルトフェルト430 または、改質アスファルトルーフィング以上または同等の性能を有するもの
  • 防水紙は、継目を縦、横とも90mm 以上重ね合わせ、留め付けはステープルを用い、継目部分は約 300mm 間隔に、その他の箇所は要所に行い、たるみ、しわのないように張る
ラス下地板張り
  • 5 枚以下毎に乱継ぎ
ラス下地
  • ラスは、JIS A 5505 に適合する700g/㎡の波形ラスや特殊ラス
  • ステープルは、JIS A 5556 に適合する、もしくは JASS M-105 に規定する0.6×1.15×19mm(1019J)以上、又はこれらと同等以上の性能を有するもの
  • 力骨は、直径 2.6mm 以上の防錆処理された鋼線とする
ラス施エ
  • 波形ラスの継目は縦、横とも30mm 以上重ね継ぐ
  • ラスの留付けは、ステープルで100mm 以内に、ラスの浮き上がりたるみのないよう下地板に千鳥に打ち留める
  • 出隅及び入隅などの継目は、突付けとし、200mm 幅の共材のラス(平ラス1 号以上)を中央から 90°に折り曲げ、上から張り重ねる
  • また、開口部には、20mmx100mm の共材のラス(平ラス1 号以上)を各コーナーにできる限り近づけて、斜めに二重張りとする

木造軸組工法住宅 設計・施工技術指針、社団法人日本木造住宅産業協会(抜粋)

防水紙
  • アスファルトフェルト430 以上、防水紙の張方は縦張りとする
  • 継ぎ目は縦横とも90mm 以上重ね合わせ、開口部回りはサッシと防水紙を防水テープで補強
ラス下地板張り
  • ラス下地板 12mmx90mm、継手は柱、間柱心で突付け、5 枚以下毎に乱継ぎ
  • 釘は、板そば 30mm、日透かし張り、N50 釘 2 本平打ち
ラス下地
  • 波形ラス(700g /㎡以上)
  • 又釘 1.56x25mm 以上またはタッカー釘(ステープル)0.56x1.16×19mm 以上
  • 力骨は直径 2.6 mm 以上
ラス施工
  • メタルラスは縦張りを原則とし、千鳥に配し、縦目は 30mm 以上
  • 留付けは又釘 200mm 以内、タッカー釘(ステープル)70mm 以内
  • 入隅と出隅の継ぎ目は突付けとし、200mm 幅の平ラス(450g/㎡以上)を90°に折り張り重ねる
  • 開口部は 200x100mm のラスをコーナーに近づけて斜めに二重張り
  • ラスの継目、開口部回り、出隅、入隅などは力骨で押さえ、又釘にて 300mm 以内の間隔で留める
    ただし継目は 200mm 以内の間隔で留める

左官施工法、社団法人日本左官業組合連合会(抜粋)

防水紙
  • JIS A 6005 アスファルトフェルト430 または、改質アスファルトルーフィング以上または同等の性能を有するもの
  • 継目を縦横とも90mm 以上重ね合わせ、たるみ・しわが生じないように留める
    継ぎ目部分は約 300mm 間隔に、その他の箇所は要所に行い、たるみ・しわのないように張る
  • 開口部回りおよび軒天回りは、防水処理を十分に行う
  • 開口部の窓台に先貼り、サッシ、壁貫通孔等の周囲は防水テープを用いて防水紙を密着させる
ラス下地板張り
  • ラス下地板 12mm×75mm を標準とする
ラス下地
  • ラスは 700g/㎡以上の異形ラスである波形ラス
  • ステープルは JASS15 M-105 に規定する0.6×1.15×19mm(1019J)以上
ラス施工
  • ラスは千鳥張りを原則として 100mm 以内に等間隔とし、1019 J と同等以上のエアステープルで留め付け、斜め張りは行わない
  • ラスの重ねは 50mm 以上とし、開口部の隅角部には継ぎ目を設けない
  • 入隅や出隅部などの継ぎ目は突付けとし、補強用平ラス1 号(450g/㎡以上)等を中央部から90度に曲げて、下張りしたラスの上から張り重ねる
  • また、開口部にも共材(平ラス1 号以上)を各コーナーに近づけて斜めに二重張りとする

参考までに、直張りラスモルタル下地の住宅瑕疵担保責任保険・設計施工基準の抜粋を記します。
下記の詳細とそれ以外の工法につきましては、元資料を参照ください。

住宅瑕疵担保責任保険・設計施工基準、日本住宅保証株式会社ほか(抜粋)

防水紙
  • JIS A 6005 アスファルトフェルト 430 または、改質アスファルトルーフィング以上または同等の性能を有するもの
  • 防水紙の重ね合わせは、縦、横とも 90mm 以上とする
  • 外壁開口部の周囲(サッシその他の壁貫通口などの周囲)は、防水テープを用い防水紙を密着させることとする
ラス下地板張り
  • ラス下地板
ラス下地
  • ラスは平ラスを除く
ラス施工
  • ラス網の重ね継ぎ幅は 30mm 以上とする

直張りラスモルタル下地の構成図例

参考資料

  1. 建築工事標準仕様書・同解説 JASS15 左官工事 2007、日本建築学会
  2. 木造住宅工事仕様書、独立行政法人住宅金融支援機構
  3. 住宅瑕疵担保責任保険・設計施工基準、日本住宅保証株式会社ほか
  4. 木造軸組工法住宅 設計・施工技術指針、社団法人日本木造住宅産業協会
  5. 雨仕舞ディテール、社団法人日本木造住宅産業協会
  6. 左官施工法、社団法人日本左官業組合連合会

施工

直張りラスモルタル下地工法 躯体:筋かい 二層下地工法 躯体:構造用面材
図(直張りラスモルタル下地工法 躯体:筋かい) 図(二層下地工法 躯体:構造用面材)
図(モルタル塗りの出隅・入隅部の補強例)
モルタル塗りの出隅・入隅部の補強例
図(ラス網の張り方・補強例)
ラス網の張り方・補強例

登録・認証

JIS Q 9001:2015(ISO 9001:2015) 登録証 JIS A 5505 メタルラス 認証書 JIS A 5505 メタルラス 認証に係る製品の種類