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エキスパンドメタル
規 格
鋼板エキスパンドメタルについては「JIS G3351(1987)エキスパンドメタル」に規定されています。
原板材料規格
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使用原板の材質は、JIS G3131(熱間圧延軟鋼板および鋼帯)の1種(SPHC)によるものを標準とします。鋼板および鋼帯の引張強さ、伸びおよび曲げは下表によります。ただし曲げの場合は、その外側にきれつを生じてはなりません。また、鋼板および鋼帯の化学成分は、とりべ分析によります。
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記号
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引張試験
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曲げ試験
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化学成分%
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引張
強さ
kgf/mu
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伸び%
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試
験
片
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曲げ
角度
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内側半径
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試
験
片
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P
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S
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1.2≦t<1.6
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1.6≦t<2.0
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2.0≦t<2.5
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2.5≦t<3.2
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3.2≦t<4.0
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4.0≦t
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t<3.2
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3.2≦t
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SPHC
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28
以上
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27
以上
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29
以上
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29
以上
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29
以上
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31
以上
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31
以上
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5号
圧延
方向
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180°
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密着
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厚さの0.5倍
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3号
圧延
方向
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0.050
以下
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0.050
以下
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備 考
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1.板厚 t mm
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2.引張試験
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試験片は成形前の鋼板から切り取り、JIS
Z2201(金属材料引張試験片)に規定する1号または5号試験片を用いる。試験方法はJIS Z2241(金属材料引張試験方法)の規定による。
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3.曲げ試験
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試験片は成形前の鋼板から切り取り、JIS Z2204(金属材料曲げ試験片)に規定する1号または3号試験片を用いる。
試験方法はJIS Z2248(金属材料曲げ試験方法)の規定による。
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寸法許容差は下記のとおりとします。
SWの許容差
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±5%
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LWの許容差
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±2mm
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Sの許容差
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+25mm, -0mm
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Lの許容差
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銅板のJISに示す値(後記、JIS G 3193)
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Tの許容差
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銅板のJISに示す値(後記、JIS G 3131)
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Wの許容差
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±10%
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横曲り
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1000mmに対して5mm以下とし、全長に対して
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5mmX(長さmm/1000mm)以下とする。
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長さの偏差
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XG 1000mmにつき6mm以下
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XS 1000mmにつき10mm以下
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備 考
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1.
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SWおよびLWは、連続した10メッシュ、10メッシュに満たない場合は最大メッシュ数について測り、その平均値をとる
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2.
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LおよびSは、標準製品寸法においてLはLW/2整数倍、SはSWの整数倍である。標準製品寸法以外の製品寸法についてはSはSW
の整数倍であるが、
Lは必ずしもLW/2の整数倍とならない。 |
横曲りとは、平板部分に平行な面内におけるLまたはS方向のわん曲をいいます。
長さの偏差とは、S方向における相対する辺の長さaおよびbの差(a-b)をいいます。
Lの許容差はJIS G3193を適用します。
長さ
mm
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厚さ
mm
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許 容 差 mm
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A 普通の切断方法によったもの
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B 再切断または精密切断を行なったもの
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6300未満
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6.00未満
6.00以上
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+25, -0
+25, -0
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+5, -0
+10, -0
|
6300以上
|
6.00未満
6.00以上
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+0.5%, -0%
+0.5%, -0%
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+10, -0
+15, -0
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備 考
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1. 長さおよびカットエッジの場合の幅の許容差は、とくに指定のない限り許容差Aによる。
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2. 許容差Bの場合については、乱切断となる場合があります。
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Tの許容差はJIS G3131を適用します。
厚さ / 幅
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800未満
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800以上
1000未満
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1000以上
1250未満
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1250以上
1600未満
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1600以上
2000未満
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1.20以上1.25未満
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±0.14
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±0.14
|
±0.15
|
±0.16
|
-
|
1.25以上1.60未満
|
±0.15
|
±0.15
|
±0.16
|
±0.17
|
-
|
1.60以上2.00未満
|
±0.17
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±0.18
|
±0.19
|
±0.20
|
±0.21
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2.00以上2.50未満
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±0.20
|
±0.21
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±0.22
|
±0.23
|
±0.25
|
2.50以上3.15未満
|
±0.23
|
±0.24
|
±0.25
|
±0.27
|
±0.30
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3.15以上4.00未満
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±0.26
|
±0.27
|
±0.28
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±0.31
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±0.35
|
4.00以上5.00未満
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±0.29
|
±0.30
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±0.32
|
±0.35
|
±0.40
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5.00以上6.00未満
|
±0.32
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±0.33
|
±0.36
|
±0.40
|
±0.45
|
6.00以上8.00未満
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±0.45
|
±0.45
|
±0.45
|
±0.50
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±0.55
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8.00以上14.0以下
|
±0.55
|
±0.55
|
±0.55
|
±0.60
|
±0.65
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エキスパンドメタルの重量については注文者の指定があった場合に計量し、
その許容差は次のとおりとします。
区分
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1組の計算重量
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許容差(%)
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摘要
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厚さ 3mm未満
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600kg未満
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±10
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同一種類、同一寸法のものを1
組として計算する。
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600kg以上2t未満
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±7.5
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2t以上
|
±5
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厚さ 3mm以上
6mm未満
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1t以下
|
±10
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1tをこえるもの
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±5
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厚さ 6mm以上
LまたはS2500mm未満
|
-
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1枚につき
±9
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同一種類、同一寸法のものを10
枚以上1組として計算する場合
は左の数値の2/3
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厚さ 6mm以上
LまたはS2500mm以上
|
-
|
1枚につき
±12
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重量の算出法
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エキスパンドメタルの重量は、表示の寸法を用いて算出します。単位重量(kg/u)は、次式により算出し、上位3ケタの数値に丸めます。
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エキスパンドメタルの単位重量=鋼板の単位重量/引伸率
鋼板の単位重量=7.85xT(kg/u)
引伸率=SW/2W(小数点以下2ケタの数値に丸める)
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T:板厚(mm)
SW:メッシュの短目方向中心間距離(mm)
W:刻み幅又は送り幅(mm)
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エキスパンドメタル1枚の重量は、単位重量に面積(u)を乗じたものとします。面積は上位から4ケタの数値に、1枚の重量は上位から3ケタの数値に丸めます。
総重量は、エキスパンドメタル1枚の重量に同一寸法の製品の枚数を乗じたものとし、kgの整数値に丸めます。
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L(mm)
|
914
|
1219
|
1524
|
1829
|
2438
|
3048
|
S(mm)
|
1829
|
2438
|
3048
|
914
|
1219
|
1524
|
面積(u)
|
1.672
|
2.972
|
4.645
|
1.672
|
2.972
|
4.645
|
区分
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タタミ目
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ソロバン目
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外観、形状、寸法、重量、化学成分、引張試験および曲げ試験の成績が、それぞれの規定に合格しなければならない。
検査に合格したエキスパンドメタルには、1結束ごとに製造所で検査済の認印、種類・品番・寸法、製造所または、その略号を適当な方法で明示します。
呼び方は、エキスパンドメタルの種類、品番、製品寸法によります。
(例)
- L寸法914mmS寸法1,829mmで種類XG品番11のエキスパンドメタルは、次のように呼びます。
- XG11 L914xS1,829 またはXG11 3'x6'
製品寸法はLxSの順序でお呼び下さい。
鉄・ステンレス・アルミニウム合金以外の金属とその合金については、それぞれの種類に応じて密度が変わるため、詳細は非鉄金属JIS規格等を参照ください。参考までに、エキスパンドメタルの原板として比較的よく使用される金属の規格記号・元素記号および密度を下記に掲げます。
材質名
|
記号
|
密度(g/cm3)(20°c)
|
材質名 |
記号 |
密度(g/cm3)(20°c) |
熱 延 鋼 板
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SPHC
|
7.85
|
金 |
Au |
19.32
|
ステンレス鋼板
|
SUS304
|
7.93
|
銀 |
Ag |
10.49
|
〃
|
SUS304L
|
7.93
|
すず |
Sn |
7.2984
|
〃
|
SUS316
|
7.98
|
チタン |
Ti |
4.507
|
〃
|
SUS316L
|
7.98
|
鉄 |
Fe |
7.87
|
〃
|
SUS317
|
7.98
|
銅 |
Cu |
8.96
|
〃
|
SUS430
|
7.70
|
鉛 |
Pb |
11.36
|
〃
|
SUS430LX
|
7.70
|
ニッケル |
Ni |
8.902(25°C)
|
アルミニウム合金
|
AxxxxP,PC
|
2.71
|
白金 |
Pt |
21.45
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