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エキスパンドメタル
設計資料
●荷重および設計応力 |
エキスパンドメタルにかかる荷重および設計応力は、建築基準法施行令に定めるところに準ずるものとし、用途によっては特殊な荷重による応力を考慮してください。エキスパンドメタルの強度はLW方向が強く、SW方向はLW方向の1/5程度の強度ですから、荷重は全てLW方向に持たせるように設計してください。 |
※プレートの公式による反力、曲げモーメント、およびたわみの一例です。
●応力および変形 |
エキスパンドメタルは主として工場、船舶、産業施設などの床張り、歩廊として使われていますが、この場合エキスパンドメタルに荷重が加わった時、エキスパンドメタルは最初、板のように働らいて曲げモーメントに耐えますが、更に荷重が加わると曲げ材としての応力の限界を越えて部分的に座屈します、しかし、エキスパンドメタルの端部が溶接その他の方法により固定されている場合、エキスパンドメタルの断面には引張力が生じ、引張材として働らくことによって、曲げによる座屈後もさらに大きい負荷に耐えることができ、断面に働く引張応力が破壊応力を越えると主として、ボンド部とストランド部の接続部で破断します。
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エキスパンドメタルに生じる曲げモーメントおよびたわみはその形状やメッシュ性から簡単に扱うことができませんが、エキスパンドメタルは通常、歩廊や床張に使用され、上を人が歩く場合の安定感から許容たわみを3〜5mm程度におさえられて使われており、この程度の範囲では、エキスパンドメタルをプレートに準じて扱い、プレートの公式によって曲げモーメントおよびたわみを求めるのが合理的であると考えられます。 |
種類
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XG11〜14
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XG21〜24
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XS31〜33
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XS41〜43
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XS51〜53
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XS61〜63
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XS71〜73
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XS81〜83
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SW/LW
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0.251
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0.354
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0.393
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0.433
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0.410
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0.446
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0.328
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0.369
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●集中荷重時の働き巾 |
エキスパンドメタルに集中荷重が加わった場合、その荷重を支持するためにどの範囲のメッシュまでが有効に働らくか、理論的に導き出すのは非常に難しいが荷重の伝わり方を下図のように考えて、集中荷重を支持させると安全側になります。
この場合、エキスパンドメタルの荷重支持巾は
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となります。 |
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●許容応力度 |
エキスパンドメタルの素材はJIS
G3131(熱間圧延軟鋼板および鋼帯)の一種(SPHC)に規定されたものですが、この材料は引張強さが28kg/mu以上という規定だけで、降伏点の規定がなく、許容応力度を定めることができません。 |
鉄骨造の建物の床に使われている材料にデッキプレートという鋼板があり、エキスパンドメタルと同じSPHC材で作られているものがありますが、デッキプレートのJIS(G3352-1971)では、注文者が降伏点を21kg/mu以上、引張強さを30kg/mu以上と指定することができるとされており、デッキプレートの取扱いを定めた「床鋼板構造設計施工基準・同解説(日本鋼構造協会編)」では、その場合の許容応力度を定めていますので参考として掲げます。 |
(鋼材の許容応力度)
長期許容応力度(kg/cu)
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短期許容応力度
(kg/cu)
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引張 ft
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圧縮 fc
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せん断 fs
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1400
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1400
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800
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長期応力の1.5倍
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(鋼材の定数)
材料
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ヤング係数(kg/cu)
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せん断弾性係数(kg/cu)
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ポアソン比
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線膨張係数
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鋼
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2.1x106
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8.1x105
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0.3
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1.2x10-5
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